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《中国映画》太阳照常升起(2007)を見た。

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太阳照常升起(2007)

英語名:sun also rise

監督:姜文

主演: 姜文,周韵,ジェイシ―・チャン

カテゴリー:ドラマ

サイト:aiqiyiにて視聴。

個人評価:💙💙💙

 

 

⭐️あらすじ

こちらの記事が一番分かりやすいと思ったので引用させていただきました。

 日はまた昇る(太阳照常升起)_人民中国

 

姜文:唐老师、アローシャ

周韵:母親

ジェイシ―・チャン:息子、小隊長

アンソニー・ウォン:小梁

 

 

⭐️感想

映画開始5分くらいで頭が大混乱。

一足の靴を巡って狂いだす母親とそれを世話する息子(のちに小隊長と呼ばれる)をひたすら見せられて『???』状態。父親はいない。母曰く、父親は"アローシャ"という名前だが、ソビエトの人ではないと言う。
(ちょっと待って、そもそも周韵演じる母親が童顔過ぎて、可愛すぎて...母親感がないものだから違和感で話が入ってこない。そして振り回される息子役はなんとジャッキーチェンの息子(ジェイシー・チャンだったと知ってびっくり。)(ジェイシーさん田舎男似合い過ぎ)(話それすぎ)

最初、奇行に走る母親は、アルツハイマー病なのかな?と個人的に思っていた。『文革中、農村でアルツハイマー病にかかった母との一生』みたいな話かと思いきや、約2時間ある映画の40分ほどのところで母親が突然川に飛び込んで自殺する。あれれ?アルツハイマー病じゃないの…?と思ったところで画面は切り替わり、かの有名なアンソニーウォンさんが登場。

 

場所は変わって学校。謎のパーティ(上映会らしい)があり、そこに向かったアンソニーウォン演じる小梁が痴漢で濡れ衣を着せられる。

触っていないはずの林医師(学校の保健の先生みたいな人)に「確かに触った!」といわれるだけでなく、「本当は好きなの」と色仕掛けまでされてしまう。そんな謎の林医師は、実は姜文演じる唐老师と深い中で、校内で関係がバレないように小梁を陥れていた。(林医師は不倫相手)

いろいろあって(割愛)結局小梁の痴漢の疑いは晴れた。

しかし、その疑いが晴れた日に唐老师と林医師の陰謀に気づいたらしい小梁は、翌日自殺した。陰謀がばれてしまった唐は雲南の田舎に、妻と共に移管される。

 

 

そこには、小隊長がいた。唐が来たのは小隊長が暮らす田舎だったのだ。(このとき、自分もなんとなく察したのだけど、小隊長の父親で"アローシャ"と言われていたのは、この唐という人物。)

ちょうど唐が移管されて来た日は、小隊長の母が川に飛び込んだ日。つまり二つの物語がようやくここで交わる。

最初は母と小隊長の話(1)、次に父親である唐の話(2)、そして唐が自分の地元であり、小隊長が住む雲南に戻ってくる話(3)。

母親が序盤で自殺した裏側には、唐とその妻が、息子(小隊長)が運転する荷台に乗っている姿を木の上から見かけたから、という事情があったということが分かる。おそらく、母親は、ずっと待っていた夫がまさか女を連れて戻ってくるとは思っておらず、ショックで自殺したのだろう。

 

小隊長と唐は実の親子でありながら、そのことはお互いに知らない。そして、小隊長は唐の妻といい関係になり、それを唐に見られてしまう。

『夫が、私のお腹はベルベットみたいだって言うの』と行為中に囁く唐の妻。ベルベットが何か分からない小隊長は翌日、悪気なく唐に『ベルベットって何?』と聞く。

実は、唐はその時の行為を見ていて、しかも妻を取られたことから怒っていたのか、『ベルベットが何か見せてやってもいいけど、その時はお前の最期だ』なんて言っちゃう。その後、わざわざ北京までベルベットを探しに行って、本人が見つけやすいような場所においておいた。案の定、『ベルベットってこれでしょ』とベルベット素材の旗を手に、嬉しそうに聞いてくる小隊長。唐は結局殺さないのか?と思いきや、次の瞬間銃を撃つ描写があり、画面が変わる。

はっきりと殺したかどうかは分からないようになっているが、おそらく殺したんだろうと思う。

 

そして場面はまたまた切り替わり、20年以上昔に戻る。

最後は小隊長の母と唐の妻が実は出会っていた、という話(4)。既に小隊長を身ごもっていた母に、唐の話をする唐の妻。お互いに愛する人が同じであることは、この時知る由もない。

折角待ち続けた夫がついに現れたというのに、母が自殺したのは、女がいたこともそうだが、ずいぶん昔に出会ってお惚気ていた女が、自分の愛する夫の正式な妻だった、ということに気づいたからではないか?と思った。

 

 

 

 

1人の男(唐)を巡っていろんな人間が振り回されている。生徒からの信頼を得ていた小梁も唐の策略に嵌って自殺、戦時中に身ごもらせた女(母親)は唐に妻がいたことを知りショックで自殺、実の息子は息子と知らずに唐が自ら射殺。

この男の皮肉話ととらえてオッケーなのかな…。とにかく周りの人間が気の毒すぎる。

息子はおいておいて、その他4人はすべての事実に気づいている。どれほど複雑で、どれだけの人間を巻き込んでいるかに気づいていないのは唐という男、ただ一人。

 

 

 

 

この映画の狙いは、究極に分かりづらい、でも分かる人にはわかる話をつくることだったのかなと思ったりしました。

 

劇中に何度も『你懂吗』(あんたはわかる?)「我不懂」(分からない)といった会話が出てきたので、それは視聴者へ向けてのメッセージなのかなと思いました。

 

自分自身、見ていてなにの話なのか全然分からないから、流れるコメントをオンにしたまま見てたけど、「わけわからない」って書いている人も多かったし、評価が分かれる映画なんだな、と感じた。

 

結局解説を見て理解していった訳ですが.....

時々、解説見ても「おもしろくない!」と思っちゃう映画もあるので(個人的に)それらと比べると面白かったのかな、とは思います。