モチベはアイドル

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《雑記》大学院オンライン入試の話


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 コロナ禍のオンライン入試で情報が殆どなく、不安もかなり大きかったですが、なんとか大学院に合格できていました。今後、感染症の状況によってはオンライン入試が続くと思われますので、記録も兼ねて記事に残しておこうと思います。

 

※現段階では大学情報などは少しぼかしてかいています

※試験については内容というより、大まかな流れについて書いています

 

 

 

 

 

 

  • 受けた専攻

 旧帝大大学院

 文系、社会学

 

 

 

  • 受験を決めた時期

4年生の10月頃から迷い始め、決心したのは12月中頃

 

  • なぜ大学院に進学を決めたのか

 中国に留学したころから修士課程まで行きたい、という気持ちはありましたが、金銭的事情から諦めていました。

 就活を終えてしばらく経っていたのですが、段々と「今行かないとやっぱり後悔するのではないか」という思いが湧き始め、12月中ごろから大学院進学の勉強を始めました。

 受かる自信があった第一希望の企業に落ちてしまったことや、卒論の大詰に差し掛かるにつれて「この研究を発展させたい」と思ったことも院進を後押しした要因かな...。

 

 

  • 研究室訪問

 結論から言うと、していません。

 願書を送る前に自分の研究に近い教授にメールを送りましたが、挨拶のみ。何せ受験を決めたのが遅かったので、その時期に研究室訪問をお願いするのが申し訳なく、していないと言うよりビビってお願いできませんでした。(コロナの関係で研究室訪問ができなかった人が多かったとは思われます。オンラインでやってくれるところもあるらしいです)

 

 

  • オンライン入試について

 大学によって違うと思いますが、私が感じたオンライン入試のポイントとして以下の2つが挙げられます。

 

①例年筆記試験として出されていた問題がそのまま口述になる

②研究計画書の重要性の比重がより大きくなる

 

 ①に関しては、同じ学部に夏季試験を受けた人はおらず、ゼミの教授にも「他校の動向は分からない」と言われ、どこから手を付けたらよいのか分からない状態。

 そんな最中、「今年の大学院入試はオンラインが中心だからそこまで複雑で難しい問題を出されることはないだろう」と書かれたブログ記事を見つけました。

 その記事を都合のいいように信じ込み、「そうであってくれ」と願いながら試験対策をしていましたが、正直なところ「オンラインかどうかに関わらず、従来必要とされていた程度の対策はしたほうがいい」と、受け終わってから思いました。(そりゃそうだ)

 

 実感としては、ホームページに載っていた過去問(筆記)となんら変わりない問題でした。。むしろ質問されたことを口頭でわかりやすく、的確に説明するスキルが必要となるので過去の入試より難しいのでは…?(私は母語も英語もスピーキングより書く方が得意なので従来の筆記試験の方が実力を発揮できたのではないか、と思います。)

 

 幸い、公開されている過去問は全て目を通していたので「過去問みたいな感じで出題されるのか」とその場で冷静に対処できましたし、勉強してきた内容も的外れではなかったと思いますが、どういう出題形式かを予め知っていたら、試験前ももう少しリラックス出来ただろうに、と思います。

 

 

 ②については、オンラインに限らず研究計画書が口頭試験において重要であることは当たり前のことだと思うので、特記する必要もないとは思いますが、強いていうと例年より研究計画書へのツッコミが増えているのではないかと予想します。

 私はかなりの時間を割いて研究計画書に対して質問や指摘を受けました。最初は優しめの質問でしたが、段々と厳しくなっていき、最後の方は内容の矛盾点などを突かれすぎて泣きそうになってしまいました・・・。

 「自分の中では良い計画書が書けたつもりでいても、大学院の教授にとっては穴だらけだ」という話を聞いたことがありますが、本当にそうなのだろうと思います。受験後に指摘された問題点を思い返して1人反省会をしました…。

 これに関しては、穴があるのはどう頑張っても仕方がないので、極限まで計画書を練り上げるしかないと思います。

 

 

  • 使った教材(20211118追記)

 そういえばオンライン入試対策のために使った教材を紹介していなかったので、記録しておきたいと思います。社会学系の研究室を目指している方の参考になれば.....。

 

社会学 新版

 学部生時代から社会学を学んでいた方はおそらく見たことがある本ではないかと思います。

一部の学校では教科書としても使われているらしく、一冊で大まかに社会学の全体像を把握することができる本です。私は学部生の時から社会学に関係した授業も受けていましたが、社会学の理論については殆ど知りませんでした。ネットで「社会学 参考書」と調べたときにこの本が出てきたので、購入に至った気がします...!

 

 

 ちなみに大学院のゼミではこちらの本を使用しました。①よりも遥かに量が多いですが、その分社会学に関係している様々な分野について詳しく学ぶことができます。この本の内容を頭に入れておけば、基礎は完璧だし、大学院入学後もある程楽になるのではないかと思います!

 

 

社会学用語図鑑

 ①が「メディアとコミュニケーション」、「国家とグローバリゼーション」、「文化と再生産」などのように、各テーマごとにどんな学者が、どんな理論を展開したのか、またどのような形でそのテーマに関する研究が進展してきたのか、について書かれている本だととすると、②は社会学で重要なキーワード(+提唱した学者)を簡単にまとめた本。

 私はとにかく時間がなかったので朝と夜にこの本を音読をして丸暗記しました。図解付きなので、複雑な理論も理解しやすく、当時は本当に買ってよかった〜と思っていました。しかし、今振り返ってみると、この本だけでは社会学の理論をわかった気になって終わってしまう気がする...。ただ、社会学初心者さんで、試験の準備時間が十分にある場合には、入門やお守りとして使うと良い参考書だと思います。

 

 これらの他にも、図書館で社会学に関する本を何冊か読みましたが、購入したのは以上の2冊です。試験を経て思うことは、「この2冊に目を通して損はないけど、確実に不十分」です...。各大学院によって出題形式が違うので一概に言えませんが、どちらも「ザ・入門書」で、わかりやすいけど試験でいろんな問題に対応するにはもう少し込み入った知識が必要な気がします。①のところで紹介した、「社会学 第五版」のような本を読み込んだ方が、大学院入学後の自分のためにもなるのではないかと思いました。

 

 

  • 試験を終えた感想

 受験後の手応えが1ミリもなく、完全に落ちたと思っていました。

 浪人する勇気も3月から就活を始める勇気もなかったので、国内院試に失敗したら中国の大学院に進学しようと考えていました。

 したがって、結果発表までの約3週間は中国の大学院進学のために中国語での研究計画書作成や外国人体格検査の予約、申請先の大学の論文を読む、奨学金を調べるなどをしていました。

 中国の大学院の留学生向け募集&奨学金申請は12月開始が多いみたいですが、4月開始も意外とありました。特に市政府、地域別、大学別に用意されている奨学金の申請期限は4月〜7月が多かったです。中国政府奨学金も東京で面接がある国別枠と、全世界の学生&修士・博士向けのものがあり、後者は4月期限でGPAが3.5以上あれば申請できたと思います。

(HSK6級を持ってた&通算GPA3.5取れててよかったと、心の底から思いました。国内院に合格していたので不必要にはなりましたが…)

 

 まあ、中国大学院の話は置いておいて、とにかく今は合格したから「結果良ければ全てよし!」と開き直れますが、院進を決めた12月時点ではすでに冬季試験の募集を終えている学校も多く、内部進学の受験資格さえない状態でした。そのため、一校しか受けておらず、落ちたら中国の大学院進学に切り替えようと考えていたとはいえ、12月から3月初旬の結果発表まで、不安、プレッシャー、ストレスがかなり大きかったです。 

 元々進学したいと思っていた以上、就活と並行してでも挑戦してみれば良かったなぁ、と思います。私のような人はあまりいないかもしれませんが…少しでも大学院進学をしたいと思っている人は、まず夏試験を受けてみる方がいいかもしれません。

 

 

 

 この記事を見た人、大学院受験予定の方、頑張ってください!