モチベはアイドル

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《雑記》初めての占い体験記

 

 

 

 

 私は占いも心理テストも性格診断もあまり好きではない。

 なぜなら、何事も「いいことしか信じない」と心に決めているが、良くないことが書かれていたらそれはそれでしばらく気にしてしまう性格だからだ。

 

 しかし、そんな人間でも、わざわざお金を払って占いを受けたことがある。

 私の"占い"初体験は今から4年前のことである。

 

 大学一年生の夏休み前、私は友達2人と一緒に夏祭りに来ていた。私の地元の祭りにはなかったが、大学がある県の夏祭りには毎年「占いの出店」があるらしかった。確かに、その日も3件ほど占いの出店があり、どこも長蛇の列ができていた。最初は見てもらう気などさらさらなかったが、興味があるという友達に流され、その場のノリで手相を見てもらうことになった。

 

 「財運」、「仕事運」、「人間関係」など一つの項目のみであれば、一回500円で受けられる簡易手相占い。その頃大学生になりたてで、色事に無縁だったわたしたち3人は、「恋愛運」について見てもらうことにした。

 

 先に占ってもらった友達2人がそれなりにいいこと(今年中に彼氏ができる、とか)を言われていたので、自分の順番を待ちながら心の中で淡い期待をしていた。

 しかし、開口一番に"あなたは孤独な人"と言われた。さらに畳み掛けて、「あなたが何故ここに友達と来ているかも不思議なくらい、孤独な人。」と言われる。そんなんだから、恋愛運もあるわけがなく、一先ず1年は恋人は出来ないだろうとまで言われた。

 

 私は、「いや、散々な言われようだな?!」と思った。占い師の口から次々と発せられる容赦ない言葉に、隣にいた友達は大爆笑。今となれば話のネタなので誰にでも笑いながら話せるが、当時は友達が見守る中で自分だけがネガティブなことを言われてしまい、少し恥ずかしかった。(”孤独”という言葉に多少思い当たりがあったから、かもしれないけど....)

 

 謎のプライドもあって、少しムキになりながら「インチキとしか思えないんだけど」などとぶつぶつ言っていたら、友達が「もう一回だけ他の場所で受けてみよう」と提案した。

 友達は面白半分だったかもしれないし、可哀想な私に気を使ってくれたのかもしれない。今考えると、同じ日に恋愛運だけを見てもらうために千円もかけていただなんて馬鹿馬鹿しいが、その時は必死だった。

 

 確か二回目に占ってもらったのはおばあさん占い師だったが、1番人気がありそうだった。随分と長い間並んでいた記憶がある。ちなみに1回目はおじいさん占い師。

 私の順番が回ってきて、意気揚々と「恋愛運どうですか!」と聞いた。そして返ってきた言葉は、"今は恋愛の時じゃない"だった。顔が強ばりそうになる中、占い師は続けて、"今やりたいことや叶えたいことがあるんじゃないの?"とたずねた。

 その瞬間、私は少し怖くなった。

 

 確かにその時は、留学するために必要な資格勉強に必死だったのだ。ああ、だから孤独な運が付いているとか、今は恋愛ではないと言われたんだ、とようやく納得した。詳しく聞くと、「今はそのやりたいことを達成する時だから、そっちを優先して。恋愛運は1年後にはまた違ってくるかもしれない」とのことだった。

 

 

 

 

 以上が初めての占い体験記である。ある人にとってはくだらない話、またある人にとっては面白おかしいものに聞こえるだろうか。

 私にとっては、ある意味教訓となった経験だ。というのも、本質的には同じことであっても、説明の仕方や伝え方で聞こえ方が変わってくる、と言うことを、2人の占い師から学んだからだ。

 私は、自分の意見を口に出して言うことが苦手だ。人に共感することもあんまり得意ではない方だと思う。だからこそ、人と話すときや友達に相談を受けたときは、伝え方に気をつけるようにしようと思った経験だった。

(余談ですが、1年後に留学し、留学から半年後にいい感じの人ができたので、ある意味おじいさん占い師が言っていたことも、当たっていたのかもしれない...。)

 

 

 

<2021年11月追記>

 上の文章は、2020年の5月ごろに書いていたものである。

 投稿しないつもりだった記事を再編集した理由は、「よく当たる」と言われている「100円たい焼き占い」に行ってきたことを、追加で記録しておきたいと思ったからだ。(行ったのは2020年10月頃)

 

 

 冒頭にも書いた通り、私はそもそも占いがあんまり好きではない。

 それではなぜ今回、「100円たい焼き占い」に行こうと思ったのかというと、就職をするか進学をするかで悩んでいて、適性がある仕事を占いで暴いてもらいたい!と思っていたからだ。(都合のいいときだけ占い信じるマン)

 さらに、ちょうどその頃友達が「100たい焼き円占い」のことを話しており、面白そうだと思ったのだ。それに、何を言われても「まあ100円だしいっか」と思える気がして。

 

 友達から話を聞いた後すぐに、学校から遠く離れた「100円占い」のお店に向かった。占いをしてくれるおじいさんは、たい焼き屋を営んでいて、何十年も前から「たい焼き占い」として地元民に有名な方らしかった。たい焼き一つ(100円)買えば、希望次第で占いもしてくれるというとんでもないサービス付き。

 

 お店は、人気があまりない坂道を登った先にあった。中に入り、おじいさんに「占いをしたいです」というと、たい焼き購入後に専用スペースに案内してもらえた。(たい焼きはチョコやカスタードなどいろんな味があるよ)

 

 まず、用意された紙に生年月日と名前を漢字で書くように言われた。それを渡すと、おじいさんは使い古してボロボロになった占いの本らしきものを開いて姓名診断を始めた。多分、四柱推命もしていたと思う。ついでに手相も見てくれた。

 何を言われるのだろうかとドキドキしていると、突然超早口で、「あなたは理想が高いですね、プライドも高いから甘えるのが苦手でしょう。金運線はしっかりと出ているけど無駄遣いが多いから入ってきでもすぐ出て行きます。男運は、悪いです。でも結婚線は出ているから一応できるとは思います。勉強面は頭脳線が短いから、努力しないとだめです」と言われた。情報量の多さに若干圧倒されつつ、まず最初に思ったことは....。

 

 

 「いや待て、ほとんど当たってる。」()

 特に金運。自称節約家だけど、趣味(オタ活)にはぽーんっと纏まったお金を出してしまうので、節約を頑張っている割にはお金が貯まっていない。趣味に使うお金は無駄遣いだと思ってないけど、絶対そのことを言っていると思う。

 男運に関してはよくわからん()が、昔から人一倍努力しないとなんでもできないタイプなので、勉強についてもめちゃくちゃ当たっている...(大学院に行きたい気持ちがあったので、「頭脳線が短い」と言われてちょっと泣きそうだったけどw)

 

 その他に、1番知りたかった、仕事や健康のことについても聞くことができた。全部書いてしまうとなんだか恥ずかしいので詳しくは書かないが、仕事に関しては概ねいいことしか言われなかったので、その日は気分良く帰宅できたのだった。

 

 総じて、100円は安すぎるほどの充実した内容だった。知りたいことは基本的に全部教えてくれる。ただ、一般的な「未来」を見る占いというよりは、自分の性格や、生まれ持った気質を教えてくれるようなものだった。とはいえ、自己理解も出来たし良い機会だったと思う。

 そしてもう一つ。二回目(三回目?)の占いを経て思ったこと、それは「ワンコイン占い、侮るなかれ。」である。(笑)

 

 

 

 

 

 たい焼き占いから一年経った現在(2021年11月)、私はこの記事を編集し直している。ちょうど最近、人生の方向性に迷ってまたもや占いに行きたい欲に駆られているところなのだが...なんだかんだ私は占いが好きなのかもしれない...。?!(そんなことより自己分析をしなさい)