モチベはアイドル

留学・旅行記録、韓国アイドルから中華アイドルまで

《中国留学》インターン先の探し方


f:id:lantian_moon:20220116202331j:image

 

 

《中国でのインターン探し体験記》

 

本記事では、自分でインターンを探すにあたって利用したツール、面接の流れなどについて記録したいと思います。

 

・中国留学中にインターンをしたいと考えている方

・中国のインターン面接の雰囲気を知りたい方

 

以上のような方には参考になるかと思います。

 

2019年当時と現在では色々なルールが変わっているかと思いますので、「3年前はこんな感じだったんだな〜」程度の軽い気持ちでご覧いただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

※用語説明

「实习」=インターン

「モーメンツ」=wechatのタイムライン

 

 

 

インターン先探しを始めた経緯

私は留学前から、「留学中にインターンをしたい」と考えていました。

それまでちゃんとした企業で働いた経験がなかったこと、就活の際に語れる経験が欲しかったこと、が主な理由です。

 

ところが留学前半は中国語がほとんど話せず、後半は上海市中心部から遠く離れたキャンパスにいたため、授業がある期間中はインターンができませんでした。

 

したがって、全学期が終了する6月からインターンを探しはじめました。※留学開始は前年9月

 

そして6月中旬、運良く知り合いのモーメンツで「某韓国系IT企業の中国支社で日本人インターン生を探している」と言う情報を目にしました。

連絡が早かったのかとんとん拍子で話が進んでいき、面接後、採用していただけることになりました。

しかし、以下で詳しく述べる通りとある理由でインターンが白紙化してしまい、改めて自分で探すことになったのです。

 

それでは次に、インターン探しのために利用したツールについて紹介していきます。

 

 

 

 

インターン先探しのために利用したツール

 

友人の紹介なしにインターンを探さなければいけない!となった時に使ったアプリが、「实习僧」です。

 

見つけたきっかけは、百度で「实习 app」と調べた際に一番上に出てきたからです。

 

f:id:lantian_moon:20220115232032j:plain

https://www.shixiseng.com

※アプリ以外にインターネットでも見ることができます。

 

 

「实习僧」を活用したインターンの探し方としては、「住んでいる地域」、「インターン期間」などを絞り、自分にあった企業を見極めていく形です。

 

私の場合、「留学生が雇ってもらうには日本語をアピールするしかないだろう」と思ったため、検索ワードは「日语」(日本語)にしていました。

 

f:id:lantian_moon:20220116102601p:plain

例としてはこんな感じ。

試しに私の学校があった「徐汇区」で日本語に関係した「1ヶ月」のインターンを探してみましたが、現在はないみたいです!笑

 

 

f:id:lantian_moon:20220116102936p:plain

社名は伏せておきましたが、ご覧のように詳細ページをみなくても一眼で「どういう条件のインターンか」がわかるような設計になっています。

現在は「留学生实习」という項目もあるみたいなので、わかりやすいですね。

(当時もあった気がするけど覚えていないです)

これはおそらく、留学生は基本的に「留学生实习」と書かれている会社に応募できるということかと思います。

もしくは「留学生实习」と書かれている企業を受けた方が採用されやすいのかも?!

 

 

私はエンタメ、もしくはWeb、IT系の会社でインターンをしてみたいと思っていましたので、そうした業界かつ日本語を必須条件にしている会社を中心に見ていました。

 

 

 

③ 受けた企業と面接の流れについて

アプリを使って申請した会社が確か六社くらいあったと思うんですが(記憶があやふやですみません)、返信が来たのは以下の三社からでした。

 

業界で言うと、旅行、IT、エンタメでした。

その内、電話面接が二社、現地面接が一社です。

 

友人紹介の会社も合わせると全5社の面談・面接を受けたことになりますが、次項で詳しく述べるのはアプリを使って自分で申請した三社についてです。

 

 

それでは、アプリを経由して申し込んだ三社の面接の流れについて書きたいと思います。

 

  • 旅行関連の企業

中国に住む人なら一度は使ったことがあるであろう青いアイコンの旅行アプリでお馴染みの会社です。日本向けのコンテンツ企画や翻訳が仕事内容でした。

いわゆる大企業なのでダメ元で申し込んでみたのですが、運良く書類審査に通りました。

 

肝心の面接に関してですが、ある日突然電話が掛かってきて、そのまま面接が始まりました(笑)

それ以前にアプリ上での返信や、面接日のアポイントメントなど一切ありませんでした。

 

「アプリで申し込んでた〇〇さんですよね?面接をしたいのですが今時間大丈夫ですか?」

 

あやふやですが、こんな感じで急に面接が始まった覚えがあります。

申し込みから既に1週間ほど経過しており、「ダメだったか〜」くらいに思っていたので、電話がかかってきた時は心臓が爆発するかと思いましたw

 

面接の内容に関しては、仕事内容に関連したことで、自分自身の意見を述べるようなものでした。

当時の私の中国語力でも理解できたので、簡潔でわかりやすい質問ではありました。

 

最後に、インターン期間はどれくらいを希望するか、のような具体的な話までしましたが、その後連絡が返ってくることはありませんでした...。笑

 

咄嗟の質問に対して論理的に回答する能力が足りておらず、当たり障りのない回答になってしまったのが落ちた原因ではないかと思います。

 

ちなみに、面接は10分くらいでした。

 

 

  • IT関連企業

日系のIT企業で、名前を聞いたことがあった、かつ日本関連ビジネスの翻訳が主な内容だったため、申し込みました。

こちらの企業も電話面接、事前連絡なしであった点は旅行関係の企業と同じでしたが、面接の内容は全く異なりました。

 

というのも、面接というかもはや内定確認の電話だったのです。

「すぐにでも会社にきてほしい」といった電話をいただきました。

いつごろから来れるか、給料はどれくらいか、ビザはどうするか、といった具体的な内容を触れる程度話した後、あとはメールで連絡し合いましょうということになりました。

 

 

 

 

  • ゲーム関連会社

3つ目は、現地の小さなエンタメ系会社です。

エンタメの中でも「ゲーム」を主軸としており、仕事内容は自社ゲームの日本市場へのマーケティングでした。

 

唯一の現地面接だったのですが、一応スーツを着て行きました。

ちょうど同じ日に他の日本人の方が面接に来たとおっしゃっていた覚えがあります。(TMI)

 

面接までのやりとりはメールではなくアプリ上の個別チャットだったと思います。

 

面接担当は優しそうな女性の方で、ラフな雰囲気の面接でした。

志望動機と、どういうエンタメが好きか、ゲームについてはどのくらい詳しいか、という話をしました。

他にもエンタメに関連した質問があったと記憶していますが、何だったか忘れました(え)

ちなみに、すぐに答えられるような質問が多かったので、難しいことは聞かれていません。

しかし、私がエンタメの中でも「アイドルファン」としての経験を語った一方で、会社自体は「ゲーム」を主要事業としていたことから、ご縁がなかったみたいです。

 

 

 

 

 

 

以上が面接の流れになります。

 

私は全五社の面接を受けたわけですが、最終的には友人から紹介していただいた会社でインターンをさせていただくことになりました。

インターン生を探していたわけではなかったようですが、私の友人とインターン先の社長が友達ということもあり、特別に受け入れてくださったみたいです。(ちなみに無給でした)

7月2週目から30日までという短い時間でしたが、貴重な機会をいただけて本当に感謝しています。

 

 

 

 

 

 

④ 中国のインターン先を探す上での注意点(CSC生は必ずみて!)

 

以上の経緯を見てもらったらわかる通り、留学生が中国でインターン先を探すことは、意外と難しくありません。

 

ところが一つだけ、非常に重要であるが故に大きな壁となって立ちはだかる問題があります。

それは、「ビザ」の問題です。

 

本来、留学生がインターンをする場合は通っている学校にインターンに関する許可取りをする必要があります。

この許可取りが出来なければ、不法就労になってしまうからです。

もし不法就労がバレてしまった場合、罰金や強制退去になるほか、最悪の場合には再入国禁止措置になってしまうこともあります。

 

そのため、交換留学生はインターン先企業での採用が決まったあと、学校に就労許可の申請をし、その許可書を企業側に提出することでようやくインターンを始めることができます。*1

 

 

しかし!中国政府奨学金CSC)生は違います。

中国政府奨学金生は国費留学生、つまり国のお金をもらって留学に来ているため、インターンを含めた就労は基本的に禁止されています。*2

 

私は中国政府奨学金生だったのですが、そのことを知らなかったのです。

 

某韓国系IT企業でのインターンが内定し、学校に許可書を申請する過程で発覚しました。

有名企業ということもあり、企業側は、「許可書がもらえないのであればインターンをしてもらうことは難しい」という立場を貫いていらっしゃいました。

こういう背景があり、インターンが白紙化してしまったのです。

 

 

短期間であれば学校の許可がなくても受け入れてくれる企業が中にはあると思います。

また、給料が発生しないインターンなどでは、企業側が学校の許可がなくても良いと仰る場合があります。

しかし、そうなった場合も結局のところは「自己責任」ということになります。

 

ここまで書いておいて今更かよ!という感じですが、結論としましては「中国政府奨学金生は原則インターンができませんので気をつけましょう!」ということです。笑

 

 

(私が経験したことはほんの一例にしか過ぎません。インターン以外にも留学先の学校に内緒でバイトをしている人など、中国にいる留学生にはいろんな方がいらっしゃいます。誰の情報を信じて、どういう行動をするのかは自己責任でお願いします。)

 

 

 

 

 

 

⑤ 学んだこと

 

インターン探しの経験を経て思ったことは、「人とのつながりは生きていく上でとても重要」ということです。

 

最終的に白紙化してしまいましたが、日本で有名な企業の面接を受けることができたのは中国人の知り合いがいたからですし、その後新しいインターン先を見つけることができたのも、他の友人との繋がりがあったおかげです。

 

また、後々思ったこととしては、「少しくらい日本人と関わりを思っておけばよかったかな」ということです。

留学していた時は、中国語能力を上げるためにできるだけ自国出身者とはつるまないようにしていましたが、関わっておけば帰国後のチャンスがもっと増えていたかな、と思ったり。笑

 

ただ、あんまり濃い関わりがない中国人が、就活に関する重要な情報をモーメンツで流してくれたりするので、とりあえず国籍を問わずいろんな人と関わることが重要だと思います!

(当たり前だけど!)

 

 

 

若干話が逸れましたが、以上インターン先の探し方でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:私費留学生についてはわかりません

*2:本科生で卒業条件にインターンが含まれている場合は大丈夫らしいということを聞いたことがある。詳しい話は経験者を探して聞いてみてください...!