《中国語検定2級に合格した勉強法》
私が中国語検定2級を取得したのは2020年11月なので少し前の話にはなりますが、せっかくなので勉強法を記録しておきます。
・中国語検定2級の筆記対策に重点を置きたい
・対策に使用するテキストはできるだけ少なく済ませたい
こう言った方々には参考になるかと思います!
逆にいうと、リスニング対策を知りたい方には向かない記事かもしれません。
《中国語検定2級の問題形式》
- リスニング
全20問
- 筆記
大問1 長文問題(10問)
大問2 正しい文章、下線部の意味(10問)
大問3 空欄埋め (10問)
大問4 長文 日本語訳 (3問)
大問5 作文問題 (5問)
中国語検定とHSKの難易度を比べた際に、中検2級はHSK6級と若干重なる部分があります。
わたし的にはHSK6級の方が圧倒的に難しく感じるのですが、確かに中検2級も難しい問題が所々あります。
画像はこちらから引用させていただきました。
あとは中国語検定の特徴といえば、リスニング1問の配点が謎に高い(5点)ところだと思います😂
《勉強期間》
・約2ヶ月半(?)
本来は2020年3月、6月に受ける予定で、同年2月、5月ごろから勉強を始めました。(具体的には、文法を固める作業)
しかし、コロナウイルスの影響で前者は中止、後者も申し込んでいた会場での試験が中止になってしまいました。
その後、11月の試験に申し込み、10月末から勉強を再開した感じです。
多い日で3時間〜4時間、筆記問題を重点的に勉強しておりました。
合計すると多分2ヶ月半分くらいは勉強をしていたと思いますが、授業、卒論などの関係で勉強できなかった日も多々あったと記憶しています。
《使ったテキスト》
テキストは合計で3冊使用しました。
以下で詳しく説明します。
①中国語検定2級徹底攻略
中国語検定2級のドドドド定番テキストだと思われる《中国語検定2級徹底攻略》。
Amazonでは現在2750円で販売されています。
本書の構成としては全8課(それぞれ例文、単語、文法、練習問題)となっており、練習問題では学んだ文法の復習に役立つものから、試験の大問2、長文問題の形式に沿ったものまであります。
模擬問題はありませんが、練習問題と文法が豊富なので試験対策としてはまずまず十分な内容だと思います。
正直なところ、購入前は「筆記対策だけのテキストが3千円近くするのか...」と思っていましたが、今は内容に満足しています。
一点注意点があるとすれば、以下の《具体的な勉強法》で述べる通り、「このテキストだけでは作文問題と大問2に対する攻略がおそらく足りない」ということです。
まずこのテキストで筆記問題対策をスタートさせた後、過去問を解いていく中で、他の筆記対策教材を購入するかどうかを検討すると良いのではないかと思います。
②合格奪取!中国語検定2級トレーニングブック リスニング問題編
(私が購入したのは改訂前のもの)
著者は①の徹底攻略書と同じ方です。
ちなみに同じシリーズの「筆記問題編」もあります。
中検2級を受ける人はおそらく基礎は固まっていると思いますし、中国語もそれなりに聞き取れる方が多いと思います。
特に留学したことがある方、普段から中国語を聞く機会が多い方は基本的にこの本だけでリスニング対策は十分だと思います。
模擬問題はなかったですが、なにより解説がとても見やすくて分かりやすいのでおすすめです。問題数も多いので一冊だけでボリューム感があります。
③キクタン中国語検定2級
単語についてはキクタンを使っていました。
ちなみに購入したのは留学前で、留学中もたまにペラペラ見ていました。
中検2級受験前に一生懸命覚えた、毎日暗記した、というわけではありません。
正直、わざわざ買わなくても良さそうですが、個人的に成語の学習はこの本に助けられました。
中国語独学勢の私からすると、中検以外の日常生活においても役立つことが多かった単語帳です。
《具体的な勉強法》
①「中国語検定2級徹底攻略」を一周する、知らない表現を覚える
② 間違えた問題だけを一周する
③「合格奪取!中国語検定2級トレーニングブック リスニング問題編」を一周する
④ リスニングで間違えたところをディクテーションする
⑤ 中検公式HPで公開されている過去問(約13回分、筆記のみ)を、時間をはかって解く。
間違えた問題は文章ごと書き写して、使い方を覚える。
⑥ リスニングの過去問に関しては、学校の図書館で「日本中国語検定協会」が販売している公式過去問題集(3回分収録)を借り、入っている分だけ解く。
⑦「中国語検定2級徹底攻略」をもう一周する
⑧ 試験前1週間くらいは過去問をもう一周
中国語検定は過去問がHPで公開されているの本当にありがたい試験です。
こんな大盤振る舞いな言語系試験は他にありません。(あるかもしれんけど)
HPの過去問にリスニング音源がないことだけが難点として挙げられますが、その分リスニング対策用の参考書でカバーしちゃえばいいかなとは思います。
私は特に筆記問題(特に大問2の2と大問3)の対策が必要だったので、リスニングの音源がなくても問題ありませんでした。
作文に関しては過去問だけで対策をしました。
具体的には、過去問を解いて友人に見てもらう、もしくは自分でまる付けをして正答を丸暗記です。
しかし、実際の試験を受けて感じたことは、「過去問や問題集に出てきたことがない表現や単語がたくさん出てくる」ということです。(ハングル検定でも思ったこと)
大問2の2の対策を入念にやったはずなのに、一番間違えていました😂
これだけたくさんの過去問をやっても、攻略問題集をやってもこの結果ですから、筆記に関しては「合格奪取!中国語検定2級トレーニングブック 筆記編」も購入しておくべきだったかな、と思います。
一発で合格したい人、本番で不安になりたくない人は、筆記対策用の参考書を2つは持っていてもいいかもしれません。
本番後の筆記の自己採点が70点で、結果が75点だったので作文のおかげで点数を稼げていたのかと思われます。
筆記の中でも比較的難しい大問2の2などに見切りをつけて、作文に力を入れるのもありなんじゃないかと思ったりもしました。
また、現在は出題形式が少し変わった(2つの語句を使用して30〜50文字のテーマに関する作文を書く問題が追加)ようなので、作文の対策もそれなりに重要になってくるかもしれません。
《模擬問題と本番の点数》
筆記過去問の平均: 80〜90点(作文は甘め採点 笑)
本番: 75点
→過去問では大体85点くらい取れていたので試験前に余裕ぶっこいてたのですが、本番では迷う問題が多く、本当に焦りました🥲
過去問で点数が取れたからと言って、試験を甘く見ない方がいいです(そりゃそうだ)
リスニング平均: 90~100点
本番: 95点
→過去問は3回分しか解いていませんが、全て100点でした。問題集の方が難しかった覚えがあります。(これはハングル検定もそうだった)
普段から中国映画をたくさんみていたこと、言語交換を頻繁にやっていたことが功を奏したのではないかと振り返って思いました。とはいえ、そうした習慣の有無に関わらず、HSK6級をとっている人や、留学したことがある人は高得点を狙えると思います。
ちなみに本番後の自己採点では100点でしたが、結果はなぜか95点でした🤣
《感想》
大学一年生の時ぶりに中検を受けてみて、「問題形式がHSKよりも自分に合っている」と改めて思いました(笑)
長文とかは中検の方がHSK6級より少し難しい気もしますが、単語、ピンイン、文法、翻訳などさまざまな側面からの問題があって、勉強していて楽しいです。また、HSKより実用的な単語や文法を覚えることができると思います。
今後余裕があれば、準一級も目指して行きたいと思います。