最近面白い出来事があった。
韓国旅行をしたとき、家に泊めてもらった大学の時からの友達(Aちゃん)と、その友達(Bちゃん)と三人で一緒にお酒を飲んだ時のこと。
まず、Bちゃんと私は初対面同士だったため、お互いにMBTIを尋ね合った。
MBTIが大流行している韓国らしいな、と思いながら私は「INTJです」と応えた。
ちなみにAちゃんはINFP、BちゃんはENFJだった。
次に、Aちゃんは最近失恋したらしく、自然と恋愛の話に発展していった。
話の大半はAちゃんの元カレがどれだけクズだったか、という内容を中心としていた。
例えば、Aちゃんはその日起きたことやその時感じたことを毎日彼氏と共有し合いたいけど、元彼はそれをしてくれなかったこと。
Aちゃんは嫌がっているのに、「これが俺だから」という理由で女友達と頻繁に会い続けたこと。
元彼の除隊まで待ち続けたAちゃんを、除隊直後に「仕事に集中したい」という理由で振ったこと。
...などなど、他にも次々と出てくるクズエピソードに「何て自己中で救いようのない男なんだ」と部外者ながら思っていた。
しかし、感情の共有が苦手なところや、目標を追いかけることが最優先になってしまうところは妙に理解できた。
そんな”理解できない訳でもない”心情が表情に現れていたのか、「分かる、って顔してるね〜」といじられた。顔にまで出ていたなんて。
まさかと思い元彼のMBTIを聞いて見ると、ISTJだった。
わたしはSとNがほぼ半々なINTJだから、Aちゃんのクズ彼氏の行動が理解できるのかも知れないと思った。
そして今度はBちゃんが思い出したかのように、「私の元彼は藍天ちゃんと同じINTJだった」と言い出した。
どんな人だった?と問えば、「刺激的な人だった。自分とはあまりにも真逆すぎて。だから凄く楽しかった」と。
じゃあ、なぜ別れる必要があったんだ?と不思議に思っていると、「いつも恋人や友達じゃなくて自分の夢や目標が最優先の人だった。私は目標よりも自分の周りにいる愛する人たちが1番大事だけど、あの人は夢のために私を捨てたから凄く傷ついた」とBちゃんは話した。
事情をよく知っているのか、Aちゃんもうんうんと頷く。
「しかも、別れてしばらく経ってから私の大切さに気付いたらしくて、もう私には新しい彼氏がいることを知ってるのに会おうって連絡してきたの。」
「自分が必要な時だけ都合よく連絡してくるのは確かにムカつく」とBちゃんに共感した一方で、やっぱり夢や目標のために人間関係を二の次にしてしまうところは理解できた。
なぜなら、私は高校時代に似たような経験があったから。後々自分の行動の自己中さに気づいて反省したことがある。
しかし、AちゃんとBちゃんは「目標 >人間関係」という優先順位そのものがまず理解できないようだった。
ここまでつらつらとMBTIに関する話をしておいて今更何を言う?と、この記事を読んでいる人には思われてしまいそうだけど...実は私は昨今のMBTIの流行り方にずっと違和感を覚えていた。
きっかけは、自分と同じINTJの某アイドルのとある行動に対して、「INTJの悪いところ出てるよね〜」というツイートを目にしたことだった。
生涯不変のものではないし、MBTIなんて自分で自分を理解するための手段に過ぎないのに。
そもそも地球上に存在する70億人もの人間の性格をたったの16タイプに分けて説明しようと思うこと自体が無理な話なのに。
なぜ「この人はこういう人間だ」とステレオタイプに嵌め込むためのツールになっているのだろうか、と疑問に思っていた。
そして、人々がMBTIに夢中になる現象そのものを、どこか斜に構えて見ている部分があった。
しかし、今回Aちゃん、Bちゃんとの会話を経て「MBTIの違いによって、何を大事にするのか、と言う判断や行動に差異が生まれるのかも知れない」と初めて実感したのだった。
(8月末にメモっていた文章です。占いといい、MBTIといい、好きじゃないと言いつつ興味・関心があることは明らか...笑 私は両者が嫌いというわけではなくて、自分の生活を左右してしまいそうなネガティブな情報を目に入れることが嫌いなだけかもしれない。(これも気付き?!))
12/11追記
16 personalitiesだと生涯不変ではないが、MBTIだと生まれ持ったもの...だそうです。