モチベはアイドル

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《中国映画》春风沉醉的夜晚(2009)をみた。

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春风沉醉的夜晚(2009)

英語名:Spring fever

監督: 娄烨(ロウ・イエ

主演: 秦昊,陈思诚

カテゴリー:ドラマ

サイト:Prime Videoにて視聴。

個人評価:💙💙💙💙

 

 

 

<あらすじ>

https://www.uplink.co.jp/springfever/

簡潔なあらすじが知りたい方はぜひ公式サイトのあらすじをご覧になってください。↑

 

 

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 相関図を書き出してみました。()の中は役者名

(字が汚すぎる)(偵の字間違えた)

 

ワン・ピンの妻、リン・ジュエは夫の浮気を疑い、探偵であるルオ・ハイタオに尾行させる。そこで明らかになった夫の浮気相手であるジャン・チェンの存在。(以降全て苗字のみの表記)

リンはジャンの仕事場に押しかけ、ジャンのことを罵った。ジャンはそのまま彼女の言い分を聞き入れ、ワンに電話をかけたついでに別れを告げる。

別れたその日、ジャンはゲイバーに向かった。その時実は、探偵のルオがジャンを追いかけてバーにきており、女装をして歌う姿のジャンに惹かれていた。

一方で、ワンは一方的に別れを告げられた後もジャンを求めて電話をしたり、ジャンの家の前で彼を待っていたが突き放されていた。さらにリンと生活する家でものけ者のように扱われており、その現実を悲観したのか剃刀で自らの手首を切って自殺をしてしまう・・・。

 

ワンの自殺を知り、悲しむジャンを慰めていたルオ。より深まっていく2人の関係。

そして、2人を阻むルオを頼りにしているリー・ジンの存在。


元々ジャンとルオの2人で行くつもりだった旅行にリーもついてくることに。3人の行き着く先とは...?

 

 

<感想>

まず印象に残ってるのがジャンの時に見せる寂しさというか、孤独感…?

 

この映画に出てくる中でジャンだけが完全に男性を愛する人

ワン・ピンやルオはジャンと関係を持っているが、それぞれ女性のパートナーがいる。ジャンは、言い方は変かもしれないけど自分の置かれた状況を理解して受け止めている人なのだと思う。それは自分を取り巻く人間関係でもそうだし、社会的立場においても・・・だから、ワン・ピンの妻に「あんたたち一緒になれるわけないでしょ!」、「もう夫と会わないで!」と怒鳴られ、すんなりとそれを受け入れます。

その時私は、「ジャンはワン・ピンの事を愛していなかったのかな」と思いました。

その後、ルオにも「男だら誰でもいいってか」と聞かれ、「まあそんなところかな」と答えていたたし、ルオとその彼女と3人で旅行に行った帰りにルオが「お前と旅行になんて来るんじゃなかった」といった時、「じゃあ行けよ(1人で帰れよ)」とジャンはルオを冷たく突っぱねます。

来るもの拒まず、去る者追わず。そんな風に見えたジャンでしたが、実はワン・ピンが自殺したと知ったときはゲイバーの裏で一人でしゃがんで泣いていたし、ルオが去った後も声を抑えながら泣いていました。

何も愛していない、何されても傷つかないように見えて、本当は全て逆だったんだな…と思いました。

ジャンを取り巻く人々は別のパートナーがいたり、命を絶つことで苦しみから抜け出すことが出来たけれど、ジャンは生き続けるし一生孤独な人なのかな…と思ったりしました。

でもジャンのように孤独や影を抱える人ってより一層人を引き付ける何かがあるのかもしれない…?!

 

 

後は、異性愛者だったルオがジャンに惹かれていく心の変化が表情から読み取れたのが良かったです。ルオがある意味、一番世間体や「こうあるべき」という一般的考えから解放されていて、自由な人なのかなと思いました。

結局1番気にかけていたのは彼女の事だったように感じたけど…。

 

 

主演の2人のインタビューを見るとより映画への理解が深まったのでお勧めです。

何の予備知識を入れずにみたから、ルオ役が陈思诚だと知ったときはびっくりした…、名前は知ってたけど顔は知らなかったので。(陈思诚は唐人街探索の監督です)

 

娄烨監督の映画はセリフが少なめで表情の小さな変化を映すものが多いと思います。今回、この映画も映像だけで見る場面が多かった気がします。

私は最初中国語で見ていましたが、ちょっと難しい…と思ったので日本語字幕があるサイトを探して改めてみました。

 

気になる方はプライムビデオにあるので見てみてください!