中国への送金方法って意外と少ないですよね..?!
そんな中、最近見つけたのがTwitter上でも呟いた「熊猫速汇」。
実際に使ってみたので使用感を詳しく書いていきたいと思います。
まず、
《熊猫速汇とは?》
様々な国に住む華僑や華人、留学生向けの送金システム。
《登録》
氏名、生年月日、マイナンバーカードを持った写真を提出して審査待ち。(通知書しか持っていない方はパスポートや免許証などのダブル提出だったかな?)
提出から2時間経った後電話が来ました。最初は中国語で名前を確かめられて、アプリで審査結果を確認して、という風に言われました。そのあと、日本語対応の方から再び電話がありました。本人確認の電話です。
《送金手順》
居住先(私なら日本円)のお金を熊猫速汇の日本口座に入金(ゆうちょ、三菱UFJ)
↓
熊猫速汇側が確認後、自分がお金を送りたい中国の口座先に入金した日本円相当の人民元を入金してくれる(日によってレートは変わります)
こういう流れになっています。
<普通の銀行が受け付ける国際送金と比べた熊猫速汇の良い点>
⚪︎手数料が安い 初回無料、2回目以降800円
(国際送金:ゆうちょ、711だと2000円、その他高いところだと8000円など...)
⚪︎受け取り側のやることは、カードの情報を入力するのみ。銀行カードを作った地域名を入力するだけでいい。(店舗ごとにあるコードを調べなくてもいい※以下で言及))
銀行の機械で操作し、現金を引き出して、自分の口座に入れ直す、という面倒な作業は不要です。
⚪︎全てwechatもしくは専用アプリ上で全て申請できるところが非常に便利。
以上のように、送金側にも受け取り側にも利点がたくさんある方法だと思います。
ただ、気になった点もいくつかあります。
<気になった点>
⚪︎送金側が外国人の場合、登録の際にマイナンバーとパスポート情報を入力する必要があること。
→中国の旅行系アプリではパスポート情報の登録は普通のことですし、中国工商銀行で日本人が銀行カードを作る時もマイナンバーが必要なのだそう。
そう言った意味ではパスポート情報やマイナンバーを聞いて身元確認というのはありがちな方法かもしれないですが、送金だけにわざわざマイナンバー入力して登録する意味あるかな?と思ってしまった。
⚪︎受け取り側は大陸身分証を持っている人のみに限られること。
→そもそも受け取り側のカード情報の入力時点で、大陸身分証がある人でないと登録できません。(大陸身分証の壁、ここにも....)
つまり、留学や仕事で中国にいる日本人が、自分で申請して自分の中国の銀行カードでお金を受け取る、ということは出来ません。
また、今回送金を頼んできた友達が言うには、
⚪︎受け取る側の身分証番号がないと登録できないのはおかしい。
⚪︎カード番号、身分証番号がバレたら詐欺に合うのでは?
という点が怪しいそう。
私はもう登録しちゃったので元に戻れないですが....個人情報の観点からは少し不安が残るシステムだったようにも感じます。でもこれくらい情報を入力しないと送金できないのは普通なのかな..?!(同様のアプリ等を使ったことがある方がいれば教えてください)
余談ですが、私は以前、中国にいるときにゆうちょダイレクトを使って自分の中国銀行口座に国際送金をししたことがあります。(デビットカードを作り忘れて留学してしまったため)
その際、受け取る側(私の場合は中国銀行)の店舗コードみたいなのが必要だったのと、受け取る際も銀行の専用の機械で操作する必要がありました。
(そのまま自分の口座に振り込まれるわけではなく、専用の機械で操作後、自分の口座に入れ直す必要があります。)
正直言って、国際送金ってまじで面倒です。セブンイレブンのATMも国際送金対応していますが、要はその他の銀行が行なっている国際送金となんら変わりないです。
今回、色々疑問に思う点はあったとはいえ、結局は殆ど問題無く送金できたし、使用感はとてもよかったです。
もし信頼できる中国の友達がいるなら、代わりに人民元で受け取ってもらい、その後改めて自分に送ってもらう、という形もいいかもしれません。
また、微信のカスタマーサービスの人は手厚くサポートしてくれました。登録情報の誤り(向こうのミス)などで何回も手こずって最初は「この会社大丈夫かな....」などと心配になりましたが、そのあと発生した新たなトラブルにも素早く対処してくださったので、対応もよい方かな?と思います。