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《勉強法》国内旅行業務取扱管理者試験に独学3ヶ月で合格した勉強法

 

国内旅行業務取扱管理者試験に合格したので、勉強法を記録しておきたいと思います。

 

 

 

※本題に入る前に・・・国内旅行業務取扱管理者試験とは:

旅行業者や旅行業者代理業者は、営業所ごとに一定の資格を持った旅行業務取扱管理者を選任して、旅行の取引条件の説明などの業務の管理・監督を行わせなければならないと、旅行業法で規定しています。この旅行業務取扱管理者になるためには、一定の欠格事項に該当しない人で、国家試験(旅行業務取扱管理者試験)に合格する必要があります。

旅行業務取扱管理者 | 旅行業法 | 観光政策・制度 | 観光庁

 

 

 

1. 勉強時間

7/1~9/25の約3ヶ月間

合計約164時間

 

《詳細》

平日週2〜3日1〜2時間 =68時間

週末平均6時間(最大6時間×16日)=96時間

 

8月・9月は仕事やオタ活で平日も週末も忙しかったため、あんまり勉強できませんでした😭

テキスト到着が7/3頃だったため、真剣に始めたのは7月初週くらいだったと思います。

 

 

2.使用したテキスト・Webサイト

書籍は2冊のみ。

その他は自分でまとめたり、サイトを活用していました。

 

  • 書籍

・一発合格! 国内旅行業務取扱管理者試験テキスト&問題集 2024年版

www.natsume.co.jp

いろんな勉強法サイトを読んだところ、このテキスト一強という感じだったので購入しました。確かに各ポイントを網羅しており、これさえあればなんとかなります。

世界遺産が追加されたり、法令・約款が変わったりするので、毎年出ている最新版を購入した方が無難だと思います。

 

 

・国内旅行業務取扱管理者試験過去問題集 2024年対策

item.rakuten.co.jp

私の資格勉強のスタイルは「テキストを一周したら一旦過去問を解く」です。なので今回も過去問を購入してみました。ただ、過去問を載せちゃっているブログ・サイトもあるため、書籍は買わなくて良かったかな〜と思いました。

 

  • Webサイト

・にっぽんクイズ.com

nipponquiz.com

国内実務は地道に努力しないと身につかない、と勉強開始時点で悟っていたので、このサイトはかなり活用しました。テキストに載ってないような景勝地、温泉地、伝統品が出てきますが、そういう知識は無駄にはならないですし、通勤中などの隙間時間にスマホで見れたので、かなりよかったです。最初の1ヶ月はほぼ毎日見てました。

 

 

環境省

www.env.go.jp

勉強法パートで詳しく記載しますが、「②国立公園・世界遺産を覚える」のところで使用しました。テキストに載っている文字情報だけで覚えてもいいのですが、私的には公式的な説明文&写真と一緒に覚えた方が記憶に残りやすかったな〜と感じています。

 

 

・おまけー勉強法を参考にしたブログ

opluswork.com

2週間で合格した、とかいう人もいますが、真っ新な知識の状態でそれはほぼ不可能だと思います。まあ大体3ヶ月は必要かなと思っていたので、ちょうど同じくらいの期間で準備されたこの方を参考にしました。このブログが国内実務の重要性を伝えていたので、私もそれに倣ってかなり重点的に勉強していました。言う通りにしてよかったと思います(笑)

 

 

3.勉強法

①法令を朝勉強(30分〜1時間)の時に読む

②国立公園・世界遺産を覚える

③日本観光地地図を自分で作る(描きながら覚える)

④JRの計算方法をざっと覚える

⑤約款を朝勉強(30分〜1時間)の時にざっと読む

⑥JR以外の運賃・宿泊に関する計算法をざっと覚える

⑦過去問を解く、隙間時間に法令・約款の練習問題を繰り返し解き、間違っていたところ中心にテキストを読み直す

⑧休日に時間をガッツリ取れる日は、運賃・宿泊の計算に全振りする

 

①テキストの法令パートを朝勉強(30分〜1時間)の時に読む

一旦テキストを読んだ方がいい(というか読まないと何も分からない)ので、まずここから始めました。実はテキストが届いてすぐの週末は、ポイントになりそうなところをノートにもまとめていたのですが、なんせ時間が足りない。今だから言えますが、3ヶ月の勉強でそれを行うのは非効率的なのでやめた方がいいと思います。声に出して読む、初めて出くわす言葉や暗記が必要な場所に付箋を貼る、これでいいです。

実際に自分でも「意味ないかも」と気づき、ノートにまとめるのはすぐにやめました(笑)

 

②国立公園・世界遺産を覚える

2.にも記載しましたが、国内実務(特に観光地)が合格のカギになりそうだと感じたため、まずは①と同時に国立公園と世界遺産の理解を進めていきました。

ただあんまり良くなかったのは、日本地図の「どこ」にその国立公園があるのかを暗記しただけで、構成を覚えていなかったところです。

案の定、試験本番ではよりによって自分が特に勉強していなかった国立公園の構成や歴史に関する問題が出てきてしまったので、これから勉強を始める方には気をつけてもらいたいポイントです。

 

③日本観光地地図を自分で作る(描きながら覚える)

私は基本手を動かしながら図で覚えるタイプなので、観光地は描いて覚えることに。

地図は都道府県ごとではなく、関東、東北など地方別の白地図をA4サイズでコピーしました。基本的にはテキストの巻末付録にあった都道府県観光地マップに書かれている内容と同じことを、口に出しながら「ここには〇〇があって〜...」みたいな感じで描いて覚えていきます。

あとは、にっぽんクイズ.comで学んだ温泉地・景勝地なども書き込んでいきました。

学生時代は日本史選択でしたが、地理も元々嫌いじゃないので勉強していて楽しかったです。

 

④JRの計算方法をざっと覚える

JRの運賃計算って本当に複雑で覚えるのが大変...これは早くから苦手意識をなくしていくことが高得点への近道だと思います。まあとは言っても問題のパターンはだいたい決まっているため、どれだけ基本を身体に染み込ませ、引っかけ表現を見抜けるか、です。

とにかく基本となる部分(運賃の時にしか運賃計算キロは使わない、換算キロ(運賃計算キロ)を先に足す、など)を覚えればなんとかなるとも言えます。運賃・宿泊の部分でも比重が大きめなので、JR運賃・料金は早めに触れておいてよかったです。

 

⑤約款を朝勉強(30分〜1時間)の時にざっと読む

約款を始めた時は、既に8月中旬を過ぎていた気がします。「あれ、約款も結構ボリュームあるな...」と気付き、慌てて始めました。でもまあ、個人的に法令よりはスムーズに頭に入ってきたパートだったなと思います。

 

⑥JR以外の運賃・宿泊に関する計算法をざっと覚える

ただでさえJR運賃・料金計算でもボリューミーなのに、試験では割とガッツリ宿泊や航空券に関する問題も出題されます。宿泊は計算式を覚えれば余裕ですが、航空券はとってもややこしい。。。例えば、JAL全日空の取消手数料は、取消日時と運賃の種類によって異なっているため、覚えることがめちゃくちゃあります。

もうこれに関しては丸暗記の部類だな、と思いました。航空券の小児料金はJR・フェリーなどと全く違う考え方なので、そこもお困りポイントでした。

 

⑦過去問を解き、隙間時間に法令・約款の練習問題を繰り返す。間違っていたところ中心にテキストを読み直す

初めて過去問を解いたのは8月末だったと思います。その時既にギリギリ合格ラインでしたが、こりゃやばい、と思い、その日から過去問1回分とテキストの章末問題で間違ったところを繰り返し解いていました。

残りの過去問(2回分)は、試験の2週間前から解き始め、同じく間違ったところを繰り返し見直す感じでした。

一回目は割と勘で正解した場所もあったりするので、2〜3回は繰り返し解いて「本当に理解できているのか」を確かめた方がいいかなと個人的には思います。

 

⑧休日に時間をガッツリ取れる日は、国内実務の計算に全振りする

これも試験の2週間くらい前の話です。自分の中で、計算問題への慣れが不十分という感覚があったので、貴重な休日はここを重点的に復習していました。

 

 

 

4. 過去問の得点推移

国内旅行業務取扱管理者試験は法令、約款、国内実務の3パートに分かれており、各60点以上が必要です。

私は直近の過去問から時始め、最後に一番古い年度の過去問を解きました。

 

①令和5年 各パート6割くらい

②令和4年 各パート6割くらい

③令和3年   各パート8割くらい

 

一応過去問は全て合格ラインを超えていたのですが、先ほども言及したように、さすがに6割だとマズイな〜と思い、それからより本腰を入れて勉強するようになったと思います。

おかげさまで、試験の数日前にやった過去問では、全て8割以上を取れていました。

※まあ、8割取れた回は、他に比べて合格率が高い回だったw

 

過去問は出来るだけ早く触れておいた方がいい(自分がどのレベルなのか、どれくらいやばい状態なのかが分かる)と思うし、そのためにも、過去問に喰らいつける知識は早めにつけておいた方がいいと思いました。(つまり、勉強は早めに始めた方がいいw)

 

 

5.試験当日

確か今年からCBTテスト方式が導入された本試験。ITパスポートで慣れているかと思いきや、「出題形式の変化」にまずびっくりしてしまいましたww

 

例えば、合っている答えを全て選びなさい系の問題。

今までは「①a,b ②b,c ③a,d ④a,b,c,d」みたいな選択肢があったのですが、この形式だと、絶対あり得ない!という答えを導きやすく、消去法がしやすいんですよね。

しかし今回はPCを使って解答のため、選択肢ではなくチェックボックス式(正解だと思う回答を全てチェックするタイプ)になっており、上記のようなプチセコ技を使えなくなっていました...正直この時点でオワタと思った()

 

まあ法令と約款で迷った場所は自分の基礎知識力の甘さが原因だとして、国内実務もやや難しくなっていた印象でした。特に私がやった過去問3年分の運賃・宿泊は割と似通っていて、「ポイントさえ押さえておけば回答できる問題」という印象でしたが、今年は「基礎をガチガチに固めておかないと手をつけられない問題」という感じでした。(私が手をつけていない直近3年以前にはバンバン出題されていた形式の可能性もあります)

 

これは単に自分のせいですが、寝台列車の運賃計算は捨てていたので、問題を見た瞬間に泣きたくなりました。笑 観光地についても、よりによって私が捨てていた国立公園が出てきてしまい、本当に焦りましたww 過去問は出来るだけたくさんの年度を解いて、「出題形式になれる」が改めて重要だと実感しました。

 

 

6. 結果

法令:64

約款:76

国内実務:(運送・宿泊)36、(観光地理)44

 

ご覧の通り、法令はギリギリです😂むしろ約款と国内実務の方が手応えnothingだったため、法令をこんなに間違えていることが衝撃です。あと一つ間違えていたら不合格でした。危ない危ない。まあ、合格したことに変わりはないですからね!(合格できれば全てよし)

 

 

7. 改善点

まずは一番成績が良かった国内実務に関して...

なんと言っても、一番地道にやってきた分、ちゃんと結果に出たなと思います。

強いて言うなら、国立公園の構成や歴史までインプットできていると完璧だった。運送・宿泊については実践問題がない限り頭に入りづらいので、別途専用のテキストを買っても良かったかなと思います。

 

法令についてはね....もはや何がダメだったのかわからないですよ(笑)約款もそうだけど、ひたすら覚えるしか無いんですかね...単純に勉強時間が足りなかった、しか思い浮かばないです。あとは「合っているものを全て選べ」系の問題を、プチセコ技なしに解けるようになることがミソかもしれませんね。

 

8. 感想

旅行業界ではないものの、あった方が自分の武器になりそうだな、と今年の初め頃から気になっていた資格。しかし、「そういえばあの試験いつだっけ...」と思い出したのは、申し込み期限の1週間前くらいでした(えー)その時点で試験まで既に3ヶ月を切っていましたが、年一回開催なので取り敢えず受けることにしました。

 

今回の試験で痛感したことは、「試験がある月に出張とオタ活の予定をいれるな」です。

実は試験申し込みする時から大忙しになることは大体予想できていたのですが、当時は「いや、いけるっしょ。私にはできる」と甘く見ていましたw いやいや、あなたはそんなに器用じゃ無いよ、と当時の自分に言ってやりたいです。

それにしても、9月頭は中国ツアー、後半は日本ツアーと、オタ活で大忙しな1ヶ月でしたし、プラスαで出張はあるわ、推しの誕生日企画などを進める必要もあるわ、で本当に切羽詰まった日々でした😭

 

当日試験を受けながら、「これで落ちても単なる実力不足だ、しょうがない」と割り切ったくらいには手ごたえが無かったのですが、少なくともオタ活がなければこの実力不足感はカバーできたんじゃないかと思います...。

 

あと、就職後初めての資格勉強だったのですが、今回得た教訓としては「時間はどうにか捻出できるが、継続がしんどい」です。←すみません、至極当然のことを言っているw

頑張って朝5時に起きた日や、早めに退勤して夜勉強した日もありましたが、正直言って三日以上続いた日はないです(笑)なんだかんだ眠かったり、眠かったり、眠かったりで...()、「どうしても合格したい」という強い意志がないと、自分が満足できる勉強時間を捻出することは難しいのだな、と思いました。

一方で、今回「できるだけ頑張る」は実践できたと思います。できるだけ勉強時間を捻出しようと努力したし、継続は苦手だけど観光地の復習はできるだけ毎日やりました。まあ文句なしの完璧な結果かと聞かれると答えはNOですが、少なくとも「合格」はしているわけだし、「このくらい頑張れば目標を達成できることもある」という成功体験になったのはよかったです。

 

今回「総合旅行業務取扱管理者」(海外の旅行業を含む)の勉強は間に合わないと断念したので、いつか受けたいなと思います。

 

その前に、次は言語系の資格をとりたいなー!