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《雑記》中国の大学入試試験「高考」について


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高考について

 

今まで色んな人からいろんな説明を聞いたけど、いまいち全体像を掴めずにいた、中国の大学入試試験に当たる「高考」。

試験内容等々、省によって違うらしいですが、今回は浙江省を例に自分なりにまとめてみました。

 

 

目次

1. 高考とは?

2. 受ける科目

3. 大学の決め方

4. 地元の大学か、都市部の大学か

 

 

 

<高考とは?>

「高考」とは、普通高等学校招生全国統一考試の略。

毎年6月7日、8日に実施される、中国の全国統一大学入試試験です。

1952年から開始(文化大革命中は中止)なので意外と歴史が長い。

 

全国統一とありますが、出題内容は各省によって違うみたいなので日本の統一試験とは少し事情が違うかも。 

 

 

<受ける科目>

浙江省では、文系も理系も共通で「語文(国語)、数学、外国語」を必ず受けます。

この共通科目に加え、文系は「歴史、地理、政治」の3科目、理系は「生物、科学、物理」の3科目を受けます。

 

外国語は、日本と同じく「英語」を選択する人がほとんどですが、その他に「日本語」、「フランス語」、「ドイツ語」、「ロシア語」から選択することができます。

(中国の東北地方では、高校の授業に「日本語」科目があったそうです。)

 

 

ちなみに文理選択は、高校1年生から2年生に進級するときに決まり、2年〜3年生までは同じメンバーと過ごすことになる。(これは日本とほとんど一緒かな?!)

そして、月〜土曜日の朝7時から夜10時までひたすら勉強、日曜日の夜も自習という超絶ハード生活をおくるのだそうな…。

 

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↑高考で受ける科目はこんな感じ

 

 

さらに、「一本大学」と言われる一流大学に進学したい場合、上記した内容にプラスして「大総合」と呼ばれるテストを受ける必要があります。

 

「大総合」とは、「語文(国語)、数学、外国語、歴史、地理、政治、生物、科学、物理」の中から6科目選択、18問の問題を解く、というものです。

 

したがって、例えば「一本大学にワンチャン行けるなら行きたい!」という文系の人は、基礎科目3、文系科目3、そしてさらに大総合の内6科目を受けておく必要があります。

 

最初から「二本大学」、「三本大学」を志望する場合、大総合は受けなくてもよい。

大工を目指すような人は大総合の代わりに技術科目を受ける必要があるのだそう。 

 

 

 

<大学の決め方>

まず高考の結果(点数)で行ける大学が決まり、その後学部・学科が決まります。

受ける前から志望校と入りたい学科をいくつか決めておき、そこに合格できる点数を目指して勉強するわけですが、その大学内でどの専攻に入れるかはその年の合格ラインと自分の点数次第!

 

具体的な流れとしては、高考終了後に各大学の「分数線」(=合格ライン)が公開され、それをみながら自分の点数でも入れそうな大学を選ぶことになります。

(自分の得点が合格ラインを超えていても、志望者が多い場合落ちる可能性もあるってことだと思われる)

 

余談ですが、(友達によれば)理系だと建築系が人気だとか。

もし、中国No.1の大学(理系)「北京大学」の、建築系の学部・学科に入りたければ、相当高い点数を取っておかなければ入れないということなのです...。

 

文系に関して言えば、英語学科に入りたかったけど点数が足りず、最終的に日本語学科に入ることになった友達がいました。

ただ、文系の中では言語系の人気は高いそう。その中で、日本語学科は英語学科などに落ちた人が集まりやすいだけであって、落ち目学科という感じでもないらしい。

 

 

私が留学中には、同じ学部内で学科変更をする人もいました。(社会学から広告系に転科)

転科用の試験を受け、さらに1年生からやり直しになるので苦労が多そうでした・・・。

そのため、本科生時代に希望の学部に入れなかった人の中には、大学院で専門を大幅変更する人も多い印象です。

 

 

 

<地元の大学か、都市部の大学か>

自分が住む省外の大学(特に北京や上海など都市部)に進学するには、進学先の地元民より高い点数を取らなければいけません。

戸籍が少数民族の場合、高考では加点になりますが、漢民族で地方出身の人が都市部の大学に進学したい場合、相当な努力が必要です。。。

 

 

例えば、湖北省出身の学生がいたとします。

その人が、一本大学の中でも文系で10位にランクインしている「武漢大学(湖北省)」に余裕で入れる実力を持っていても、36位の「上海大学」に入れるとは限らないのです・・・。

 

 

また、人口が多い地域の場合、「受験者母数が多い=優秀な生徒も多い」ため、省外の大学に進学する難易度が上がり、受験競争もさらに激しいのだとか…。

 

私が留学中に班長をしていた子は、点数では地元No.1の大学に入れたものの、上海の大学の中では比較的レベルが低い大学にしか入れなかったと言います。

「私たちはあんなに苦労して入ったのに、上海出身の同級生は気楽そうで悔しい」と嘆いていたことが印象に強く残っています・・・。

 

 

それだけ多くの人が、自分の実力以下の大学に入ることになったとしても、「都市部に行きたい!」と考えているということだと思います。

一方で、都市部大学の地方学生の合格ラインが高くなってしまうのは、地方の若者流失や都市部の失業問題が関係しているとも言われているそうです…。

 

 

 

 

 

 

以上が「高考」についてでした。

(中国人の話に基づいていますが、もし間違っている場所があれば教えてください。)