皆さん「照骗」という言葉をご存知ですか?
中国語を勉強してる方だったらなんとなく予想できると思うんですけど、
「照片」=写真
「欺骗」=騙す
「片」と「骗」はともにpiàn
をかけていることばで、「(加工等により)実物とかけ離れてしまっている写真」のことを指します。欺瞞性がある写真のことです。
さらに簡単に言うと、加工しすぎてもはや本人ではない写真のこと。
私のマッチングアプリデビューはまさに中国のアプリだったので日本の出会い系の事情はよく分からないですが、中国のマッチングアプリでは照骗が非常に多く、何度かそう言う人に遭遇してきました🤦🏻♀️(もはや照骗どころか本人ではない写真でしたけど....)
中国で有名なマッチングアプリ(交友app)といえば、探探,陌陌辺りかなと思います。
<簡単紹介>
探探=多分利用者が一番多い。タイムライン機能もある。
陌陌=男性の割合が高い。照骗というか、人の写真を使わない人が多いのでちょっと怖い。(風景の写真とか)
積目(积目)=インスタ風の交友アプリ。若い人の割合が高い。いいねしてくれた人が観れる。
tinder=上海だと中国の人より韓国の人が出てくる割合が高い。会話に至らない。
周りの友達(留学生)はtandemやhello talkなどで言語交流から恋愛関係に発展してる子が多かったです。
私が出会った中で印象に残ってる人をピックアップしてみました。こんなこともあるんだな〜程度で見ていただければ。
<ケース①同じ大学の男>
探探を始めて間も無く、どうやら同じ大学の人とマッチングした。
写真は横顔とか鏡に映る自分を取っている姿で全体が見えるものは少なかったが、何枚も貼られていた写真は確かに同じ人間だった。
写真はどこで取ったのか、と聞くと「いつ、どこどこで撮った写真」だと彼は言う。
こんなに詳しくどこで撮ったか言えるなら、流石に照骗じゃないだろう.....
と単純な私は思ったんですね〜(単純すぎ)
同じクラスの恋愛番長の韓国の姉さんにこのことを伝えると、「今ここに連れてこよう!」と言い出した。
ちょうど仲良し4人で昼食を食べていたところで、1人で会うより安心できるしいいな、と思い呼び出すことにした。
しかし結局「忙しくて返事できなかった」と2時間後に返事が来た。
毎回秒速で返事してたのになんかおかしいな。
と多少は疑問に思ったのだけど、何となくそのまま連絡を続けた。
相手は連絡中も「会おう」としつこい。
せっかくなら会ってみたい自分もいた。
姉さんが言った「夜だけはやめとけ、昼に会え」を教訓にしチャットしてきたが、直近で空いてる日が夜しかない。結局仕方ないので学校近くの家乐福で会うことにした。
ーー12月某日ーー
18時ごろ、待ち合わせ場所に向かった。
家乐福入り口が待ち合わせだったが、そこに写真の中で見た人はいない。でも、確かにそれらしき人はいる。えっ、まって、なんか.....ちょっとおじさんじゃない?(青ざめた顔)
控えめに言って、別人。
加工とかの誤差じゃない。顔が違う。
初めての交友appで出会い、直接あった人が、まさかの照骗。(というか別人)
もうお食事どころじゃない。
申し訳ないけどあの時私は絶対に顔が引きつっていたと思う。(最悪)
「コイツ(私)イケる」と相手は思ったのか注文をスマホで行う際に、わざわざ私の隣に回ってきてめっちゃ近くに腰を下ろし、スマホを見せてきた。流石に怖いし我慢できなくなってすぐさまちょっと離れた.....。
即答で同じので!と告げ、ご飯が出てきてからは、一心不乱に麺を啜り続けた。
相手との会話中、私が聞き取れるけど答えが遅いもんだからしきりに話を理解してないと勘違いされ、「わかってないでしょ」と決め付けられた。
彼は研究生で寮が死ぬほど近かったので、夜道を一緒に歩いて帰った上に、一緒に私の寮に入り、彼は寮の裏門から自分の寮へと戻って行きました...😂
結局友達としても合わないなと感じたためそれ以降は会いませんでした......。
<ケース②照骗だけど優しい男>
奉贤(通称:上海未開の地)での生活は落ち着いているが、毎日街に出て遊んでいた前期と比べると少し退屈だった。
どうせ本科生の地に来ているならどんどん中国人の友達を増やそう....!と思い新たにインストールした积木というアプリ。
↑これ
雲行きが怪しい5月末のある午後、そのアプリでマッチングした500mの距離にいるらしいその人。华东理工大学の人らしい。これからご飯食べに行こうと彼は言う。なんか見たことある顔だけど、問うてみたら本人は「そうなの?」とか興味なさそうに答えた。ううん?探探見かけただけかな。という結論に落ち着いた。(この時点で疑うべきだった)
ちょうど暇だし、(ちょっとカッコいいし、)近いから街まで出なくていいし。
既にご飯を食べていたのでお茶だけしようと言う話になった。待ち合わせは1時間後。
そこでプチ事件発生。
化粧開始前に大雨が降りだした。
私は正直、うわ〜死ぬほど面倒臭さいなと思った。
だってもう3時くらい。わざわざ化粧して雨に濡れて、お茶飲みに行くほどの元気はなかった。
「外めっちゃ雨降降り出してるよ?」
「うん、でも大丈夫っしょ」
「でも外出るの大変でしょ?」
「大丈夫、もう準備したし会おうよ」
行きたくないオーラは伝わらず。仕方がないので外に出た。
しかしそこでまたハプニング。
傘が壊れた。
我が大学と相手大学の中間地点で会おうと言っていたがこのままでは行けない。もう会わないでいいから、と心を込めて「傘壊れた」と画像付きで送ると「じゃあ俺がそっちの大学行く」と返信が来た。もう断れない。えぇい、どうにでもなれ!と、ひたすら相手が来るのを待った。早めに終わらせて帰ろう。そう心に決めて。やっと着いたらしい本人からの連絡。
いや、あれ、本人?!
確かに快递の収集場の前に彼が言う「黒いジャージ着た男」はいる。でも、顔が違う。。。。一番最初にあったあの照骗男以降、引っかかることは無かったのだが久々にやってきた照骗男。加工レベルなら問題ないのだけど、絶対に別人の写真を使っている。
ある程度長期間使っているとだんだん気づいてくるんですよね。「なんかこの写真違う」と。だいたいそう言う人は自分じゃない写真を使っていることが多い。
少しでも違和感を感じた時に辞めておくべきだった。
今後友達関係やもしかしたら恋人関係を築く上でまず、出だしで騙すって結構信用ならないっていうかキツい。
顔だけが大事ではないけど、マッチング使う以上、最初に観れるのって顔だけじゃん!中身を見ろって言われても、そりゃあある程度は顔を見て選ばざるを得ないっていうか!(必死)
あと長期的に見たら人を騙さないっていうのは大前提だと思うんですな.....。(探探は長期的関係を求めてる人が少ないっていうのはありますが....笑) だから照骗さんとはあまり会いたくなかった。
でももう3回くらい行きたくないオーラ出しちゃってて、しかも相手はこっちの大学まできてくれてたから。流石に申し訳ないので、(寮に戻りたかったけど、)話しかけた。
本人自体は穏やかで落ち着いた人だった。
近くにある日本風のカフェでいろんな話をした。
彼は甘肃の人らしく、「なんて言ってんの」などと聞いてくることなく私の話を聞いてくれたし、気持ちゆっくり話してくれたと思う。話すリズムが合っている人だと思った。
如何にも「バスケしてました!」みたいな見た目(背がデカイ)だが、二胡を習っていたらしい。動画を見たらなかなかの腕前だった。
「今後教えてよ」
と言っておきながら結局テストやオタ活(オタ活)などが被り、そのあと会うことは無かったけど......。
にしても優しくていい人でよかった。
結局夜ご飯も一緒に食べて、普通にお互いの寮に戻った。
<ケース③逆ギレ男>
実は上記のapp以外にも、各学校には「表白墙」と言うものがある場合がある。
私が通っていた大学はQQ内に表白墙のコミュニティがあり、忘れ物の投稿や、彼氏彼女募集の投稿などができる。
そこで話しかけてきた人が、とんでもない人だった。
軽く自己紹介をし合ったあと、顔を見せ合おうと言う話になった。お互いに先に見せてと言い合い、結局自分から見せた。
QQには一回しか見れない写真の送信機能があり、QQで連絡していた人たちとは皆この機能を使って写真を見せ合っていた。
そのため、今回もそれを使って送ったら、「なにこれ!もう一回送って!それか他の写真送ってよ」と言ってくるその人。
その前にあなたも送ってよ、送ってくれたらいいけど、というと何と「ちょっと失礼じゃない?君顔しか重視してないじゃん」と言われた。
いやいやおまえがな...?!
と思いつつ、「そうではない、他の人とはこの機能を使ってやりとりしていたから普通だと思っていた。あなたもまず写真を送るのは普通ではないか?」と伝えると「正直君に見せる価値はない」と。つまり私の容姿が良くないと言いたいのだ。
何だお前!逆ギレされて人格否定かよ!しかも遠回しにブスって失礼すぎでしょ!
ボイスメッセージを使ってまでディスってきたので申し訳ないけど今後仲良くなることはないと判断し、丁重にブロックさせてもらいました。
この一連の過程で学んだことはただ一つ。「写真は絶対に先に送るな」ということ。(友達のお言葉)
如何でしたでしょうか。
探探などは日本の比べてヤリモクが圧倒的に多いと思います。(多分)
とは言えど、自分側が不ypなどと書いていればいいと思います。自分は純粋に友達探しとして使っていたので(たしかにそこから恋愛に発展すればいい一番いいとは思っていたが)、そのような旨を備考に書いていました。
相手側にも「只交朋友」などと書いてる人がたまにいるからそう言う人を右スワイプすればいいのかな...と思います。
本当にやりたい人はやりたい意思を備考に書いてます!(爆)
どっちも書いてない人の判断が難しいのかなとは思いますが、そこは会話をする上で見極めればいいのかなと自分は学びました。
経験上、今も友達関係が続いているのは积目で出会った人たちが多いです。
どちらがいいとか悪いとかではなく、自分の中でもある程度リスクなどいろんな面を考慮して使う必要があるのかなと思います。
自分がどういう人を好むのか、とかどういう人と合うのか、などがわかるようになってきたし、友達も出来たし、悪いことばかりではなかったかな〜と思います。
使い方次第では友達を探す上でいい手段となる面白いアプリだな〜と思いました!
最後に。巴比馒头で買った奶黄包。
久々に食べたいな〜